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2017.4.5

【噂のビアトークスポット:渋谷編】 入社5日、大人の嗜みと現実の壁

「赤提灯が灯る横丁なら同僚と」、「ネオン街にあるおしゃれBARなら彼氏と」など、一緒にお酒を飲む人によって場所を決めることもあるのではないでしょうか。
連載【噂のビアトークスポット】は、ひとつの街を舞台に、今年大学を卒業して新社会人となったばかりの主人公マリカが、ビールを介して人と人とのつながりを築いていく様子を描いたコラム。今回は、様々な人や思いが行き交う渋谷編です。
あなたのビアトークスポットはどこですか?

入社してから5日が経った。

毎日怒られてばかりだけどやっと業務にも慣れてきて、気持ちにも余裕が出てきた感じ。

靴擦れしていたヒールもやっと馴染んできたな。

今日は久々に高校の友達と飲み会。

男3人、女2人のこのメンバーは高校時代、そこまで仲良しじゃなかった。

それぞれやりたいことや夢を叶える為に上京して意気投合し、今じゃこうやって定期的に会ってるんだ。

地元が同じで、気兼ねなく話せる友人と飲む場所は勿論渋谷。

幅広いジャンルの飲食店があるから、適当に集まってもどうにでもなるからいいんだよね。

しかもいつ行っても若者がごった返しているから、まるで私を歓迎しているみたい。

 

そう言えば学生時代はセンター街にある、おじさんや学生であふれる居酒屋にお世話になったなぁ。

飲み放題の時間制限に縛られて必要以上に飲んでたっけ。

そしてハチ公前でぐったり。

大体酔ってるのが私か、可愛い系のA子なんだけど(美人とは言ってない)、

ひ弱そうな男子はみんなA子を心配してたな。

あれこそオタサーの姫だよまったく。

酔ってげらげら笑っている私は見向きもされなかった。絶対私の方が顔は整ってるのに。

思い出すと未だに悔しいもんだな。

でもそんな私はもういない。

今日こそは道玄坂付近で、社会人としてあるべき姿で酒を嗜もうじゃないか!

そんな黒歴史を思い出しながら、少し背伸びをしてお洒落なバルに入った。

ドアを開けると数種類のビールが目に飛び込んできた。

どの銘柄にしようか胸を躍らせながら、私たちは店内を見渡した。

しかしその期待も虚しく、目にしたのはピクルスだけで560円もする値段が書かれた黒板メニュー。

え、ピクルスって300円とかじゃないの?

まとめサイトに載るようなお洒落なバルでゆっくりビールを嗜むという理想が、安月給と言う名の壁によって崩れ去る瞬間だった。

結局、初ボーナスが入ったら、自分へのご褒美にまた訪れようと決め、

一杯だけで切り上げて居酒屋に直行。

狭くて急な階段を上ると、ガヤガヤとした賑わいが私たちを迎えてくれた。

今日も相変わらず若い人が多いなぁ。

渋谷は、大学生や社会人になりたてと思われる同世代が溢れていて、安心感がある。

やっぱり、私たちにはこっちのほうが合ってる。

よく冷えた生中5つが、まるで私たちにおかえりと言っているようだった。

「夜はこれからだ、かんぱーい!」

これからが本番という開始のゴングのように、思いっきりジョッキを鳴らした。

このメンバーでの話題は、8割地元の知人の話。2割近況報告。

SNSを見ながら「誰が結婚したとか」「コイツ痛いな」とか、

生産性の無い話をひたすらしている。

同郷の人と比較して、自分の生き方は正しいって思いたいだけなのかもしれない。

あるいは頑張ってるねって認めてもらいたいだけなのかもしれない。

そんな事を考えながらどんどん進むビール。

行き着く話題は地元に帰るか帰らないかという安定のテーマ。

そして皆口を揃えて「もう少し頑張る」って言うんだよね。

私たちでも手の届く安さに、話も、ビールを飲む手も進み、気がついたら終電間近に。

「よし、こうなったら来週行くお店を探しながら駅まで帰ろう!」というA子。

「来週こそは小洒落たお店をもう少し楽しんでみたいな」なんて話しながら、

まだまだ人が溢れる渋谷の街を歩くのだった。

(来週もか…楽しいからいいんだけど、給料日まで家飲みはもやし炒めだな…。)

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