ビール酒造組合 本音で、話そう。 BEER TALK あなたは20歳以上ですか?

YES

NO

本音で、話そう。BEER TALK あなたは20歳以上ですか?

  • YES
  • NO

ビール酒造組合

戻る

コラム

2017.4.3

キャリアカウンセラー直伝!新入社員に伝えたいお酒の席での心持ち術

「お酒 マナー」とネットで検索した新入社員の皆さん。入社早々、お酒の席でうまく立ち振る舞えないと悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。これからさらにお酒の席も多くなるそんなあなたに朗報! キャリアカウンセラーの斉藤淳郎先生に、小手先ではないお酒の席での心構えについてお話を聞いてきました。

【斉藤淳郎(さいとうあつろう)先生プロフィール】

キャリアカウンセラー。制作ディレクターやコピーライターを経験した後、地方都市での広告企画制作や厚生労働省委託事業のキャリアカウンセリング、就労支援講座の研修講師を担当。社会人向けスクールを経験した後、独立し現職。現在は、高校生~社会人における就労支援や研修講師を受託する一方、ブランド構築の企画・運営、企業の求人~販促広告における企画制作、採用活動支援を受託中。

 

■お酒の席で一番最初にするべきこと


4月は歓迎会など、お酒の席でビールを飲むタイミングがたくさんありますよね。新入社員はやっぱり、上司のペースに合わせてお酒を飲んだ方が良いのでしょうか?

 


私が最初に勤めた会社は4月1日の入社式の日に、自分の所属する人と飲みに行く流れがありまして…。今考えると時代を感じますが、それ以降上司も先輩も同僚も、一緒に飲む機会というのは本当にたくさんあって、それはもう、いろいろ経験させてもらいました。
上司って部下をいじるのが好きだったりして、お酒の場では完全に向こうのペースですよね。新入社員の中には、お酒を注いだり、お皿を配ったりできる人もいるんです。そういうのも見ていて「新入社員は気配りすればいいのか」くらいに思ってたんです。

 


とりあえず、気を遣えばいいというイメージはありますね。

 


でも、上司や先輩からしてみたら、そういう気を利かせて”働いている風”な後輩は、飲み会に参加してないじゃないかと感じてしまうらしいんですね。だから、上司のペースで進むのでもいいんだけど、新入社員が一番最初にしなきゃいけないのってたぶん、自己開示なんじゃないかなと。

 


自己開示ですか。

 


自分の内側をさらけ出せるかどうかが、一番最初のスタートラインじゃないかって思います。自分にもそれなりに頑張ってきたプライドもあるし、そつなくこなしたいっていう気持ちもわかります。当時の私もそうでした。でも、そういうのって「上手に付き合おうとしてるな、こいつ」って見破られちゃうものなんですよね。

 


でも、人見知りや、何を話したらいいのかわからなかったりする人もいて、その間にどんどん飲まされちゃったりっていう場合もありますよね。

 


どっちかというと、向こうのペースに合わせては飲むんだけど、
お酒の量で無理するというより、話の量でカバーしたいですよね。

 


自分から話をしたり、相手の話に対して興味を持ったりするということですね。

 


私も色んなところでキャリアに関する授業や講義、カウンセリングをやってきましたけど、一番ベースにある課題は一般的なコミュニケーションだと思います。それは、
「お互いに協力する」、もうひとつは「相手の立場に立つ」ことを考えられていない場合が多いんです。だから、相手のことを思える余裕だったり、何か言われたらできるだけ自分の本音で返してあげることが大事なんですよ。

 


その上で怒られちゃうんだとしたら、それはそれで仕方ないのかもしれないですね。

 


相手だって自分と同じ人間なんだから、こういった心の余裕を持てるようになるといいですよね。向こうのペースに合わせて飲んでいるうちに自分のキャパシティを超えた量を飲んでしまう、なんてことは避けたいところですしね。

 


コミュニケーションをする上で、相手のペースに飲まれてるだけなのに、お酒にまで飲まれちゃうってこともあるのかもしれないですね。

 


あくまでも、その人のことを知りたいと思って聞いてるだけだから、素直に返したり、言葉を繋いでキャッチボールをするくらいのつもりで飲めばいいんだと思います。

 


そこに座ってるのは怪物じゃなくて、自分と同じ新入社員の道を通ってきた人間ですもんね(笑)。

 


上司だって、色んな失敗をしてきた人なはずなんですよ。ただ、先輩風吹かせたいし、向こうは余裕があるから。でもその人にだって自分のキャリアに悩んだり、上司に嫌なこと言われてしょげかえってみたり、机叩いたりしたはずなんですよ。みんな絶対そういう時期ってあると思いますよ。

 

■新入社員の二極化


他に、新入社員がお酒の席でやってしまいがちな傾向ってあるんでしょうか?

 


自分の
プライドを持っていっちゃう人が多いと思います。じゃなかったら、プライドは隠して自虐ネタでいく人の二極化してるとは思いますね。

 


「自分こんな感じなんで大したことないっす」っていう人も多いですよね。蔑むというか…

 


多いですね。大したことないのは別にいいんだけど、聞いてる方からしてみれば大したことないっていう話が聞きたいんじゃないですよね。部活やサークルの時だって、別に自虐から入る必要も、プライドから入る必要もなかったはずなんですよ。でも、社会に出たら急にプライドを押し付けてみたり、自虐で下から無理に出るっていうのはすごく不自然な感じですよね。

 


もっと自然な感じで、大人のお兄さんお姉さんとちょっと話をしてみるみたいな余裕を持って臨めないものなんでしょうか。

 


まぁ、それが簡単にできたら苦労しないとは思うんですけどね(笑)

 

■飲み会の断り方・誘い方


誘われたけど、どうしても気乗りしない時や体調が優れない時は、どう断ったらいいんでしょうか? または、ちょっと相談したかったりしても、なかなか上司相手に誘いづらいみたいなこともあります。誘うのも断るのも、難しい…

 


私はキャリアカウンセラーだからかもしれないんですけど、後輩の学生や若い人の方から普通に誘ってくれるんです。

 


斉藤先生はむしろ、「ちょっと相談したいので、一緒にご飯行きたいです」って誘われそうですね。

 


だから、
付き合いやすい・づらいを若い人の方が選びたいんだと思うんですよ。究極的に言うと、お酒の席の正しい付き合い方とか断り方、うまいやり方って、ないと思います。例えば、私がこのインタビュー後に、「これから飲みに行きましょうよ」と誘ったとして、「いやぁ~、私今日入稿あるし」っていう事情があったりしますよね。つまり、みんながそういう事情を抱えて付き合うのがお酒の席だと思うんです。

 


体調が悪いとかも含めて、それぞれみんな色んな事情を抱えて付き合っていくということですね。

 


その中でうまくやろうってことじゃなくて、「今日は帰りたいですって言ってみよう」とか、「体調悪いから断ってみよう」って言うことって、人との距離感を付き合う上で、たぶん一番大事にしなきゃいけない正直さなんです。そういう素直さが、人と付き合うっていうことのベースにあるんだと思うんですよ。

 


「行きましょう」と言った後に「(本当は行きたくないのに)行きましょうって言っちゃった…」っていうのもひとつの糧になったりするかもしれないってことですね。

 


お酒の席って人間関係そのものだから、社会に出たばかりでうまくやろうって思う方が、無理があると思いますし、大事なのはそういうことを通じて色々学んでいくことなんだと思います。

 

■社会に出るということはリスクを取りに行くこと


空気を読む「さとり世代」なんて言われたりして、そういうことが得意な若い方も増えている印象があります。

 


うーん。それって実は、悟ってはないですよね。わからないギリギリの距離感のところで、わかったつもりになってるだけなんですよ。

 


わかるようになるためのステップを避けて、悟ってる感じになってるんですかね。

 


ギリギリのところで自分の状態は維持してたいし、極端に落ち込むようなことはできるだけ避けたいっていう気持ちは、別に悪いわけじゃないと思うんです。でも、
社会に出るっていうことは、自分からリスクを取りに行くっていうこと以外に他ならないんですよね。この会社に残り続けるリスク、この部署で働くリスク、この業種・業界を選んだリスク。

 


場合によっては辞めるリスクや結婚するリスク、出産するリスク。みんなが抱えてますね。

 


じゃあ、お酒を飲むっていうリスクとどう付き合いますか?っていうことを、今から時間をかけて学ぶスタートラインに立つのが新入社員だと思うんです。最初は上司だったのが、もっと偉い人と今後は会うことになるかもしれない。そういう人と付き合う時って「自分はこんな感じなんだ」「こんな感じの人と出会っていくんだ」って肌で感じることをやっていけばいい。お互いの距離感を測って、そういうリスクを取り始めるというだけだと思いますよ。

 


あまり怖がらず、素直に付き合って少しずつ自分を知っていくということですね。

 


だからお酒も一緒じゃないですか。ビールでいうと、最初見えてるのは「ビール」というカテゴリーだけだと思うんですけど、生の方がいいとか、瓶だと飲みやすくておいしいとか。そういうビールのカジュアルさも、具体的に見ていくことでちょっとずつわかっていきますよね。ビールは人と付き合っていくためのツールなので、もう少し気軽に付き合ってもらうのが良いと思いますよ。

 


「とりあえずビール」って言うのはなぜかって、あまり頭を使わなくてもいいし、気軽に飲めるからかもしれないですね。少しずつ色んなお酒を知って楽しくなるのは、実は人間関係だったり、仕事がうまくいくことにも繋がるかもしれないですし。

 


ビールを知ることは、飲みに行った時に相手を知る方法を知っていくことだったり、お酒や人間関係を理解するきっかけかもしれないですよね。「胸襟を開く」って昔はよく言いましたけど。若者をとっちめてやろうみたいな人が別に飲みに行くわけじゃないと思うんですよ。

 


とって食おうっていうわけじゃないですしね(笑)。

 


もしかしたら最初のお酒の席で、先輩や上司からプライドが傷つくようなことを言われたり、嫌な人だなって悩むかもしれません。でも、そんな人に限って、家族ぐるみの付き合いをするようになるかもしれないじゃないですか。だから、第一印象だけで決めないで、そっちの可能性を信じる気持ちも持っていてほしいですね。

 

■嫌な思いをした時に振り返る3つのこと


お酒の席でつい嫌な言い方をしてしまったり、逆に相手に嫌なことを言われた時は、どう気持ちを切り替えればいいのでしょうか?

 


まず、お酒が入っているわけですから
お互いに感情的になっていたと思った方がいいですね。だから、相手も過剰に言ってしまった可能性があるし、言われた方もお酒が入っているから余計に反応してしまったということも考えられます。

 


言った側のことばかり考えていましたが、飲んでいたら受け止める側も、過剰に受け止めてるかもしれないってことですね。

 


とはいえ、「怒る」っていう感情は、人間の感情の中で一番抑えの効かない、最もコントロールが難しい感情だと言われています。だから、
怒るということ自体は常に発生し得るもので、お酒は関係ないはずなんですよ。お酒を飲んだらついあの人に怒ってしまったっていう人は、酔っていようがいまいが、日頃から「嫌だ」「怖い」「あの人ムカつく」っていう気持ちが根底にあるんじゃないの?とは思うんですよね。

 


飲むことでより感情的になって、隠れていた思いが出てきてしまったんじゃないかということですね。

 


だから、怒ってしまったことをあまり、お酒のせいにしないでほしいんです。それでも怒りをコントロールしたいなら、大事なのは
よく寝ることなんですよね。

 


よく寝ること(笑)。

 


人間って寝ると忘れるんですよ。この忘れるって作業がないと、ストレスってうっ積していくんです。

 


忙しかったり、ストレスが溜まってる人ほど、本当はよく寝なきゃいけないんですね。考えてみたら怒りの感情って、ゆっくり寝たら薄れますよね。寝ることを区切りにして「もうしょうがないんだし、次行こう、次!」となった方がよさそう。そのためにもやっぱり、ちゃんと寝て忘れていかないといけないのかもしれませんね。

 


寝溜めって言葉ありますよね。前もって寝とくのは効くんですけど、後ろで寝溜めするのって意味がないんです。

 


疲労が溜まっちゃった後に挽回しようと思っても、あまり意味がないんですね。

 


日頃から睡眠時間をちゃんと確保するのは大前提。「眠る」って人間の脳科学的にも、「忘れる」って作用が働くみたいです。だからまずは、気持ちの怒りのトップをちょっとずつ削っていって、少しずつ抑えていくってことが前提だと思います。

 


2つ目は、
振り返って胸に手を当てること。翌日になって、そこまで怒らなくてもよかったんじゃないのっていうことや、日頃からそもそも嫌だって思ってた自分がいたんじゃないのって問い正してみる。

 


3つ目は、
素直になること。悪いと思ったらすぐに謝ることですね。切り替えること自体は本当に難しいことだと思うんですけど、お酒が抜けた素直な自分で人と付き合うことの方が、よっぽど大事だっていうことは肝に銘じておいてほしいです。

色々言いましたが、「誘ってくれてありがとうございます」という姿勢は、常に大切にしてもらえたらとは思いますね。

 


寝る、振り返る、素直になる
、ですね。でも、寝るって誰でもすることだし、必要なことだともわかってはいましたが、感情のコントロールをする上でも大事なことなんですね。斉藤先生、とても貴重なお話ありがとうございました!

 

【編集後記】

悩める新入社員に向けた記事のつもりでしたが、すべての社会人が参考になるお話をお伺いできたのではないでしょうか。いわゆる「知っておきたい飲み会のマナー」や「テクニック」なんてものはなくて、それより「自分がどういう人間かをさらけだす」ことの方が大事だということなんですね。そして、イヤなことがあったら寝る! これは本当に大事ですよね。人との距離をぐっと身近に感じることができるツールのひとつがビールです。身構えたり繕ったりせず、素直な姿勢で人とビールを楽しむことができるといいですね。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

関連記事

  • 【全国ツアーで完売続出!】人気アーティストとのコラボソング
  • 祝! サイトリニューアル!“#ビアトーク”しようキャンペーン
BEER TALK トップに戻る
BEER TALK トップに戻る

ページトップ